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母親は怒りに満ちた眼差しで僕を睨み付けてきた。
「恐いなあ、睨まないでよ」
ニコニコしたまま言う。
「油断し過ぎでしょ。確かに僕はお母さんを殺せなかったけど、だからって全く危害を与えないとでも思った？」
何も言わない母親に対して言葉の刃を突き立てていく。
「むしろ美談だよね？捨てられた子が母親を探し当てて再会。名犬ラッシーだってそんな感じの話じゃなかったっけ？人じゃなくて犬だけどさ」
クスクス笑いながら言う。
「まあ、それ以上に違うのは再会した相手が全く嬉しそうじゃないってことだけどさ」
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