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「――まあ、あまり自分に関わりのない人を悪く言いたくありませんが、あれで結婚するようだったら相当の馬鹿ですよ」
水谷さんの家で、昨日のことを報告しながら夕飯を作る。
結佳ちゃんは友達の誕生日会とやらで今日はいない。
「ご協力ありがとうございました。僕一人だったら捜し出すのが面倒だったと思いますし」
「いいえ、こちらこそ」
冗談っぽく言いながら水谷さんは笑った。
「こっちの離婚も成立したしね。晴れてみんな独り身よ」
「……明るく言うとこですか、それ」
あっけらかんと言う水谷さんに苦笑する。
「……で、明日からなんですけど」
「勿論来てくれるわよね?」
水谷さんは当然のことのように言った。
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