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「……来る必要があるとは思えませんが」
「勿論強制じゃないわよ。ただねー、夕飯作る手間が省けるし、結佳も楽しそうだし」
普通の笑顔でそう言うが裏で何を考えているかわからない。
手を組んだとは言え、あまりこの人は信用出来ない。
自分が得しないような発言はしなさそうだし。
まあ……この件に関しては一応自分が得するから、って話だけど……。
「何よ、その疑わしそうな目」
水谷さんは苦笑した。
「そこまで信用ない?私って」
「ないです」
「ははは……」
わざとらしく渇いた笑いを出す水谷さん。
「自分の母親を陥れろ、って提案してきた人を純粋に信じろって言うのが間違ってます」
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