もう1つの真実

3/13
前へ
/38ページ
次へ
「……来る必要があるとは思えませんが」 「勿論強制じゃないわよ。ただねー、夕飯作る手間が省けるし、結佳も楽しそうだし」 普通の笑顔でそう言うが裏で何を考えているかわからない。 手を組んだとは言え、あまりこの人は信用出来ない。 自分が得しないような発言はしなさそうだし。 まあ……この件に関しては一応自分が得するから、って話だけど……。 「何よ、その疑わしそうな目」 水谷さんは苦笑した。 「そこまで信用ない?私って」 「ないです」 「ははは……」 わざとらしく渇いた笑いを出す水谷さん。 「自分の母親を陥れろ、って提案してきた人を純粋に信じろって言うのが間違ってます」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加