呆気ない復讐

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「そうね、明日の夕方が暇なら尚有り難いんだけど」 「外に夕飯でも食べに行くんですか?」 「まあ……それも楽しそうだけど。あなたもこの家に馴染んできたわねぇ」 その言葉を聞いて思い出す。 僕はなんでここにいる? きちんと一線を引こうと思っていたのに。 僕と水谷さんは共犯。 影で繋がる存在。 「……2人の会う場所と時間がわかったんですね」 「御名答」 「2人?」 「大人の話だよ」 不思議そうに尋ねてくる結佳ちゃんにそう言って誤魔化す。
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