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――結局、3人分の食材を買った。
問題はこの後、自分の家に向かうか水谷さんの家に向かうかということだ。
スーパーから出て、ふと目に入った光景。
赤いランドセルを背負って楽しそうに同年代の女の子と歩いている結佳ちゃんがいた。
誕生日会行ったとか言ってたし……ちゃんと同年代の友達がいるんだよな。
そんなことを考えて少しほっとする。
こうして見ると年相応の普通の女の子でどこもおかしいようには感じられない。
「あ、お兄ちゃん!」
僕の姿を見てパァッと顔を輝かせる。
「お兄ちゃん?」
隣にいる女の子はきょとんとしている。
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