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「一時的で良いなら、簡単に離れてくれる方法あるけど……」
僕は頬杖をついて、グラスを口に運びながら言った。
「え?」
「薬やってる子、警察に通報したら?」
僕がそう言ったら兼元はアホみたいに口をポカーンと開けた。
「流石だな……!!」
「むしろ君がその考えに行きつかなかったことに驚きだよ。君はやってないんだろ?女の子と薬の提供元は捕まっても君に危害は及ばない」
空になったグラスを机に置き、付け足す。
「薬に手を出していない女の子のことは自分でなんとかしてくれ。君は口が上手いんだ。自分でなんとか出来るだろ」
「うん、それなんだけどさあ――協力してくれねえか?」
「……何を?」
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