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「恋愛関係以外の理由を言っても着いてくるくらい俺にぞっこんな子ばっかなわけ。かと言って、他に好きな子出来たって言ったら揉めるだろうし」
俯き気味でそう話す。
「だから!」
そう言って顔を上げ、僕の目をじっと見る。
「実はゲイってことにしようかと……!」
この時の僕は心底嫌そうな顔をしていたと思う。
怒ったこと、悲しかったこと――マイナスな感情を抱くことは多々あったが、ここまで拒否反応を示す出来事は後にも先にもこれっきりだった。
「……断固拒否する」
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