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「岡本ってさー、不正とか大嫌いな人?」
「は?」
大衆的な居酒屋で2人で飲んでいた時。
少しアルコールが回ってきたあたりでいきなり兼元がそんなことを言い始めた。
タンバリンを鳴らしながら付きまとってきた一件から1ヶ月あまり経った頃だったと思う。
この頃には兼元は僕の事を呼び捨てするようになっていた。
「いきなり何を言い出すんだい?」
「お前、検事目指してんだろ?間違った事大嫌いかなーと思ってさあ」
「まあ……あまり好きではないけど……。法律には絶対従うかって聞かれたらそうではないな」
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