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机に五千円札を置いて立ち上がる。
今日飲み食いした分の半分以上はあるだろう。
「僕も他に何か方法がないか考えてくるか」
「逃がすかよ」
兼元は僕の腰付近に抱き着いてきた。
「……僕が空手黒帯ってこと忘れてないよね?」
流石に気持ち悪さが込み上げてきて、苛立ちが表に出てくる。
だが、兼元はそんなこと一切お構い無いと言わんばかりに助けてくれだの何だの喚いている。
「わかった!わかったから!」
……結局、僕は兼元の要求を飲むことになるのだった。
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