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何も言わないサンに話し続けていてどのくらいが経っただろうか。
腕時計にチラリと目をやる。
……そろそろ止めた方が良さそうだな。
サンの体に負担をかけてしまったら二度と戻らないのだから。
「お休み、サン」
サンの冷たい頬に触れ、呟く。
ドアを閉め、立ち上がる。
「さて……と」
パソコンを起動し、椅子に座る。
あの子は今頃何をしているのだろうか。
――マリオネット。
僕の可愛い操り人形。
捜してあげないと。
きっと今頃独りで寂しがっているはずなのだから――
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