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「あやちゃん、コイツが俺の言ってた大切な人――」
「今の流れでそれを切り出すか、普通?」
ゴツン、と拳で兼元の頭を殴る。
「知り合い?」
兼元は頭を押さえながら尋ねてきた。
「……元カレ」
高校の時のクラスメート、と当たり障りの無い返答をしようと思ったのに先に綾香が答えてしまった。
「岡本、女の子と付き合ってた時期あったんだ……」
兼元は驚いたように言った。
「……私以降は男の子と付き合ってたってこと?」
綾香は嫌そうな顔でそう言った。
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