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「誰とも付き合ってないし、僕はホモじゃない」
負けじと僕も嫌そうな顔をする。
「君、事前にどんな説明してたんだよ」
兼元を睨みながら言う。
「実は大切な人がいるから別れて欲しい、って。それだけ」
そこまで言って、わざとらしく膨れっ面をする。
「てか、言うなよー。お前がホモじゃない宣言した時点で計画潰れたじゃんか」
「百歩どころか千歩譲っても知り合いの前で嘘を貫き通せるわけないだろ!?」
そこまで言って、兼元の襟首を掴む。
僕の方が身長が5センチ以上高いから兼元は少し苦しそうだ。
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