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僕はそう言いながら手にしてるグラスを揺らした。
氷がカランカランと音を奏でる。
僕も兼元も18歳。
法律違反だ。
「あと、赤信号を無視して渡ることはある」
そう言ったら兼元は声をたてておかしそうに笑った。
「……質問の意図がわからないんだ。どう答えて良いのか分からないに決まってるだろ」
「だからって……赤信号って……!!小学生かお前は!」
「良いから質問の意図を言えよ!僕の口からどんな答えが聞きたかったんだよ君は!!」
グラスを荒々しく机に置きながら言う。
「いや、別にこれと言って望んでいた回答はないけども」
そう言いながら兼元はまだ笑っている。
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