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「綾香の進学先は××女子大の文学部だったよね?東京に出たのは知ってたけど……こんなとこで会うとはね」
「……良成君は××大学の法学部だよね?伊織とはどういう知り合い?」
同じ文系ということもあり、高校生活三年間はずっと綾香と同じクラスだった。
だからお互い進学先も知っていたのだ。
「僕の行ってる大学を知ってるのに兼元との関係はわからないのかい?」
そう言ってクスッと笑う。
兼元は綾香に、自分は金の無いフリーターだ、とでも説明していたのだろうか。
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