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「自分は好きなんだろう?法律に反するの」
僕は言った。
「で、検事を目指してはいるけど、歪んだ性格の僕に同意を求めた。違うかい?」
「うん、まあそんなとこ」
「……肯定するのが早いな」
先程、特に意味はないと言ったばかりなのに。
「特に欲しいものが無いのに万引きをする子供と一緒だ。ちょっとしたスリルが楽しいんだよ」
「万引きする主婦と一緒なんじゃないのか?ストレス発散に万引きをする大人も増えているらしい」
そう言って僕は兼元の目をじっと見た。
「何か問題を抱え込んでるんじゃないのか?」
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