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車から降り、地面を見つめる。
色とりどりの落葉が積もっている。
上を見上げると、まだまだ木に葉がついている。
……今日が一番良いタイミングかな。
ポケットから鍵を取り出し、玄関を開ける。
廊下を進み、鉄製の扉の前に行く。
この部屋だけは、普通の部屋と違って鍵を中から開けられないように改造しておいた。
だって、中には――
「あ、まだ生きてた?」
僕はそう言って微笑んだ。
「しぶといね。ろくに食べ物もあげてないのに」
衰弱しきって僕を睨む元気もなくなっている。
「そろそろ楽にしてあげるよ。嬉しいでしょう?お母さん」
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