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「誉めろ、とまでは言わないけどさ……本当、お母さんは酷いね」
そう言いながら車の後部座席まで引きずっていく。
「何す」
騒がれる前にあらかじめ用意していたガムテープで口を塞ぐ。
それから手早く手と足も縛り、本来なら足が置かれるであろう場所に転がす。
「風邪引いてたりしないよね?口塞いでるし、息苦しい場所だろうし……鼻詰まってるなら死んじゃうね」
聞きはしたが、口を塞がれてる母親は勿論返事なんか出来ない。
それどころか、狭いところに押し込んだから表情も見えない。
「……これで死んだら運が悪かったと思うんだね」
そう言いながら運転席に乗り込む。
「勿論、僕の運がね。もっと楽しいことをする予定なんだからさ」
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