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母親を閉じ込めてから二日後。
僕は母親に会いに来た。
「臭っ……」
ドアを開けると同時にした強烈な臭い。
「あ、そっか。トイレ行けないもんね」
床に転がってすすり泣いてる母親の下には水たまりが出来ていた。
大きい方を漏らしていなかっただけマシか。
僕はため息をつきながら風呂場に向かった。
掃除用に買ったバケツに水を汲み、母親の元に戻る。
母親にバケツの中身をぶちまけ、換気扇のスイッチを入れた。
「何か言いたいことある?」
母親の口に貼っていたガムテープをはがし、問いかける。
何か言っているが声が擦れていて聞き取れない。
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