断章Ⅳ

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――三上由美子。 当時大学生だった俺が交際関係にあった女性。 もっとも、交際していたと言って良いのかわからないが。 俺は彼女を金をくれるカモとして見ていたのだから。 そして彼女はそんな俺をヒモ扱いしていたと思う。 とにかくお互いの利害が一致したというだけの関係だった。 恋だの愛だのといった感情は一切無かった。 ……まあ、そんな彼女が行方不明になった時、俺はよしおかが怪しいと思った。 ただの勘だ。 確かにあやちゃんを自殺まで追い込んだのはよしおかの言葉だったが、原因は他でもない俺だったのだから。
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