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【心】恋路
現実じみてない毎日に、朝早く目を覚ます。 夢ごこち、繰り返される日にへの準備。 だるい足に、きつい坂道。見飽きた風景、見慣れた人。 言い尽くした挨拶と心無い言葉。こんなとりとめもない事が自分を保っているなんて。
そんな中、君に想いを伝えたいと、手をかざし目を細めた眩しさ。
つかめない 太陽の光すら 手に‥ つかめない 君の心をさ 手に。 届かない 低い空にすら 手が‥ 届かない 君の肩にすら 手が。
風化した掌【テノヒラ】になにか証を刻みたい。
夜帰宅、明るい部屋。 君の声聞きたくて、持った携帯。なぜか緊張して言いたい事言えずに、つまらない話。 平凡な毎日にやっと光が射したのに、消えていきそうで‥自分が悔しかった。
星空ながめて、君への願い事をした‥言葉出せずに。『僕の傍で…恋人で居てほしい。』
届かない 低い空にすら 手が‥ 届かない 君の肩にすら 手が。 つかめない 太陽の光すら 手に‥ つかめない 君の心をさ 手に。
時折ふと、掌に気持ちが入る。 つかんで想いが届く距離で…君と居たいな。
もし指になにを語ろうとも‥ 君と恋人になりたいんだ。
君が、ずっと好き。
‐恋路‐完
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