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「多分、この近くなはず…」
自然と車のアクセルを力強く踏み込んでしまうとあっと言う間に彼女の住所付近に着いた。
同じ様なハイツが何軒も並ぶ中で、ふと視界に入ったのは慎矢さんの乗っているベンツだった…。
私は車を路駐させたまま、車から飛び出し彼女の部屋へと向かう。
胸の鼓動がいつにも増して速まるのがわかる。もし…事件じゃなかったら…?
もし…事件に巻き込まれたとかじゃなく…慎矢さんの意識でここに来ていたとしたら…?
私の中の思考が複雑に絡み合って、インターホンを押す勇気が中々出なかった。
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