第1話

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「この問題……誰かわかりますか??………誰もいないんですか??じゃあ……白岩さん」 …その名前が出た瞬間、彼女はビクッとして立ち上がった。。 ガタッ 椅子が鳴る。 そして、それと同時に冷やかすような笑がおきる クスクスクス ーシライワさんだってさー ー相変わらずダサいねぇー ーさっさと答えろよー 単なる笑い声も、彼女には拷問も同じだった。 「………わかりません…」 そう言って静かに座る。 キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴り、挨拶が終わると、彼女は一目散に教室を飛び出して何処かへ消えて行った。 そして他のみんなは楽しそうに休み時間をすごす。 それが、この、中学一年B組の日常だった。
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