Chapter-2

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「任せとけ」とロイが立ち上がりながら言い、それに続いて俺とアイルも立ち上がった。 「大丈夫かアイル。歩けるか?」 俺は立ち上がったアイルに心配の言葉をかけた。 「はい。足の方はそれほど痛くないので歩くことに関しては大丈夫です」 足の方は.....か。俺は改めてアイルの格好を見たが、肌が見えている場所には痣が出来ていて、制服は先ほど確認したようにボロボロ。この格好で歩き回るのは不味いだろう。 さっきの貴族達にまたもや苛立ちが募ってきたが今はそれどころじゃない。俺はブレザーを脱ぎアイルへと手渡した。 「さっき喧嘩して動いたから少し暑いんだ。アイル、保健室までブレザー預かってくれないか?どうするかはアイルの自由だけど」 今度は遠慮して断られないようにあらかじめ言葉を選んでアイルに言った。 アイルも言葉の心理を理解してくれたのか、少し照れながら「ありがとうございます」と言って自身の制服の上から俺のブレザーを羽織った。 やはり小柄のアイルは俺のブレザーを羽織ると膝あたりまで体を隠すことが出来た。 「いやー。フユは男前だな」 ニヤニヤしながらロイは俺にそんなことを言ってきた。 「ロイもさっき似たようなことしただろ?」 仕返しとばかりに俺が返すと、ロイはなんのことだろなー。とトボケだす 。
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