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家も席もいつもとなりのアイツ…
始めて会ったのは小学校のとき。
迎えにきてくれた亜弓を見て俺はなんだか恥ずかしかった。
すごく可愛いと思ったんだ。
『隣んちの同級生ってお前か。なんだブスじゃん』
照れ隠しで思ってもないことを口にしてしまった。
たぶん俺の第一印象は最悪だっただろうな。
今考えてみると本当にあの頃はガキだった。
ま、それは今もかわんないけど。
今日だって軽くイジメっちゃったし。
こんな風にしか接せない自分にたまに腹が立つ。
それに…
「晃太ぁ~」
今日も何人かの女子につきまとわれて俺のストレスはまた増える。
まだ入学して間もないのに、許可もなく勝手に呼び捨てをしてきてひっついてくる。
どうせクオーターで日本人離れした顔が珍しいだけだろ?
ウザイの一言しかねぇっつうの。
だから適当にあしらっている。
俺は亜弓といたいんだよ。
それ以外は興味ない。
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