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『おっせぇな…』
いつもならとっくに帰ってきてるはずなのにまだ帰ってこない亜弓。
「亜弓なら中庭にいたぞ」
サッカーボールを手にした雅樹が言った。
意味深な笑みを浮かべて。
『…なんだよ』
馬鹿にしたような笑いで座ってる俺を見下ろしてくる雅樹に、俺は睨みあげた。
その顔キモい。
「亜弓の奴モテるなぁ…」
それでも雅樹はニヤニヤと笑ってハッキリと言わない。
『何が言いたいんだよ』
遠回しに言う雅樹に軽くイラついて俺は睨んだ。
「亜弓、堺と仲良さげに話し………ってオイッ!」
雅樹が最後まで言い終わらないうちに俺は教室を飛び出した。
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