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堺…尚輝って確か亜弓のこと好きなヤツだよな。
俺は走りながら冷静に考えた。
ムカつく…
なんで…亜弓に振り回されてんだよ俺。
なんかダサい。
ムシャクシャしながらもスピードを緩めず俺は走り続けた。
亜弓に手を出すなよ…堺ッ
「いた…」
中庭に着くとすぐに2人の姿を見つけた。
もうそろそろチャイムが鳴る時間のせいか、2人以外にはほとんど人がいない。
「どう言うこと……?」
亜弓は何やらキレ気味に堺に問い掛けていた。
俺はゆっくり亜弓のもとに歩いてゆく。
「桜井と……」
堺はそこまで言って、口を閉じた。
俺に気付いたようだ。
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