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『なぁ…そこのゴ……女』
俺は危うくゴミ処理器と呼びそうになったが、なんとかとどまって声をかけた。
さすがに失礼だよな。
ただでさえ初対面でいきなりゴミ処理を任せようとしているのに。
「は、はい……!」
女は大きな声を出して俺の方に振り向く。
あまりに大きな声で俺は一瞬ビックリして動きが止まってしまった。
…びっくりさせんなよ。
ゴミ処理器のくせに。
『これやる』
更に機嫌を悪くした俺は、そう言ってちょっとつぶれたメロンパンを乱暴に差し出した。
「え…私に?」
ゴミ処理器は驚いているようだ。
無理もない。
初対面のヤツにいきなりメロンパンをやるなんて言われたんだからな。
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