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『あんた以外に誰がいんの?』
俺は冷たく言い放つ。
いちいち聞き返すなし。頭悪い奴は嫌いだ。
「あ…ありがとう…!」
やっと理解したゴミ処理器はそう言ってから俺から視線を外す。
潰れかけのメロンパンは、奴の手によって更に潰れていた。
俺はそれは怒りを表していると思った。
俺…やっぱ不機嫌を出しすぎ?
相手の癇に触ったか?
一瞬そう考えたが、それは無駄だと気付く。
亜弓以外の女なんか、別に恨まれようが嫌われ思われようが、どうでも良い。
『じゃ』
俺は2度と話すことはないであろう、ゴミ処理器にそう言ってその場を去った。
「晃太君に話し掛けられたー!」
その後ゴミ処理器がそう叫んだのは聞こえなかった。
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