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さっきの場所にはもう亜弓の姿はなかった。
メロンパン取り上げたから怒ったかもな。
アイツ短気だし。
俺は呑気に考えて教室に戻ろうと足を進めた。
「晃太ぁ~!」
もうすぐ教室だと言うとこで他クラスの奴に声をかけられた。
名前は確か大介。
『何?』
俺は冷たく聞き返す。
授業始まっちまうじゃんか。
しかし大介はそんな俺の思いなどお構いなしに、飛び付いてきた。
「ちょっと相談あるんだけど♪」
俺の顔を覗き込みながらニッコリ笑う相手に、俺は妙に嫌な予感がした。
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