俺のとなりのアイツ

13/26
前へ
/276ページ
次へ
  さっきの場所にはもう亜弓の姿はなかった。 メロンパン取り上げたから怒ったかもな。 アイツ短気だし。 俺は呑気に考えて教室に戻ろうと足を進めた。 「晃太ぁ~!」 もうすぐ教室だと言うとこで他クラスの奴に声をかけられた。 名前は確か大介。 『何?』 俺は冷たく聞き返す。 授業始まっちまうじゃんか。 しかし大介はそんな俺の思いなどお構いなしに、飛び付いてきた。 「ちょっと相談あるんだけど♪」 俺の顔を覗き込みながらニッコリ笑う相手に、俺は妙に嫌な予感がした。    
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1236人が本棚に入れています
本棚に追加