1236人が本棚に入れています
本棚に追加
『変態って言うよりお前はMかな…』
亜弓の頬を掴みながら笑って言ってやった。
「なんでそう……
いたたたたたッ!!」
結構強めにつねったせいか、本気で痛そうに顔を歪める亜弓。
生意気だからだ、バーカ。
『Mなんだから俺につねられて嬉しいだろ』
更に亜弓をおちょくってみた。
そんな俺を赤い目で悔しそうに睨み付ける亜弓。
だから~…
全然恐くないって。
「亜弓がMなら晃太はSだな」
俺たちのやりとりを楽しんでた雅樹は急に割り込む。
邪魔すんなって。
「そうかもな」
俺は特に否定はせずに適当に流す。
答えなくたってわかんだろ。
亜弓は雅樹の言葉に反応し、みるみる顔を真っ赤になって目を泳がせている。
本当純粋だよなぁ……
今時SMって言葉だけで真っ赤になっちゃう奴なんて今時全然いないって。
なんて思いつつも頬を緩める俺。
真っ白なキャンパスのように純粋な亜弓を俺色に染めてみたい。
男ってそんなもんだ。
…たぶん。
「MとSでちょうど良いんじゃない?お似合いかも。」
佳奈はわざと挑発するかのようにクスッと笑って言ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!