俺のとなりのアイツ

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  『はぁ!?誰がこんなブス…!』 男は不器用なんだよ。 お似合いって言われて嬉しいけど、正直に表現できねぇんだ。 俺は佳奈の言葉に照れて、それを隠すように思ってないことを口にしてしまった。 「ちょっとトイレっ」 そのあと俺から逃げるように教室を飛び出して行った亜弓。 『…………………』 俺はそんな亜弓の背中を見つめて今更悪いことをしたと気付いた。 情けないよな。 「お前って本当馬鹿だな」 「亜弓はデリケートだってわかってるでしょ?」 呆れて言う雅樹と佳奈。 ごもっともな指摘に返す言葉が何もない。 『…………』 だから俺は黙ることしかできなかった。 だって……佳奈があんなこと言うからだろ… あーあ。 佳奈を言い訳にするなんて、俺ってばマジで格好悪い。    
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