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『私……、最近………変ッ…』
私は髪の毛をクシャッと掴んで助けを求めるように2人に視線を向けた。
「「いや、それはもとから」」
だけど2人は何を勘違いしたのか、仲良くハモって手を横に振った。
なんでこのバカップルはいつも息がピッタリなんだろ。
『そ、そう言う意味じゃなくてッ
こ…晃太を見てると胸がモヤモヤしたりね、ギューッて苦しくなるの』
そんな2人に最後のほうは小さな声でしか言えなくて下を向いた。
なんだか言ってて恥ずかしくなってきた。
「「……………」」
そんな私に2人は目をパチパチさせて黙り込んだ。
『ちょっと…なんか言ってほしいんだけど…』
私は2人の沈黙に耐えられずに口を尖らせて顔を上げた。
するとそんな私に2人はニマッと笑ったのだった。
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