Lesson 1

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起き上がるとふんわりと顔の周りを包んで、あの天使に頬を手のひらで包まれているような気がした。 「あれでも鶴見なりに心配してんじゃないの? 分かんないけど」 「めんどくさい男……」 「藍里がいうと、なんかリアル」  口許を両手で隠しながら、南海が肩を揺らして笑う。 南海はそう言うが、男と付き合った事なんてないし、今のところ興味もない。 周りは誰がカッコいいとか、芸能人で誰が良いとか、彼氏がどうしたとか、そんな話でよく盛り上がっているけど、総じて興味が無い。 「冷めている」 とよく言われるけど、自分ではそうは思わない。
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