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ただ、熱中することが無いだけで、普通だ。
「ねぇ、藍里」
猫の甘えるような声で南海が私の名前を呼ぶ。
これを彼氏にもやっているんだろうから、男が絶えない訳が何となく分かる。
「いっつも何聴いてんの? ソレ」
耳を指差し、眼を輝かせる。
「テキトーに、入ってるやつシャッフル」
「お薦めあったら今度貸してよ」
「そう言ってて、前貸したのに興味示さなかったくせに」
溜息交じりに返すと、南海は肩を竦めながらも小さく笑った。
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