鐘の音  (主人公紹介※ネタバレ注意)

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   先ほどの質問の答えに教室がざわつく。 (そんなに驚く事か?) 「・・・・・・・・異世界ってどんな世界ですか?」 一応コレだけは聞いておいた方が良い。 「名前は〈オーランド界〉だ。・・・・・・・・・・・・それ以外しらん」 「敵等すぎだ!」 さすがに解っていた事だが、この返答にはイラッと来る。 名前が解ってもどんな危険があるか分からないと意味がない。 俺も、さすがに全ての世界の名前を覚えてるわけじゃない。 名前だけでは本当に何も分からない。 「まぁ、五分後には出発してもらう」 先生はそう言って何か機械の準備を始めた。 リュックを配られた生徒は、自分の友人達と話初めている。 そんな中で、拓斗は一人考え込んでいた。 (本当に敵等だな、先生は。まぁ、それは良いとして、鐘、鐘かぁ~。何か知っている気がするんだよな・・・) 考えている間に別れは済ませたようで、教室内がしんみりとしている。 (考えても解らないから寝ようかな?) そう思い机に顔を伏せた時、 「・・・・・・・・・・っ!?思い出した!!!」 机を叩き、勢いよく立ち上がる。 静かな教室の中で・・・・・・・・。 「ど、どうした?斎藤」 教室中が驚いて固まる中でさ先生が恐々と聞いてきた。 「いえ。何でもありません」 「そ、そうか」 どうやら驚き過ぎたらしく、ほとんどの生徒がまだ固まってる。 (そういえば五年前も・・・・・・・・。そう言やぁ、あの時だったな、昔の事思い出したの)
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