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貴方からもらったものは
かけがえのないたからものです。
先輩 、 だいすきです。
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「 ん ~ 」
放課後の誰もいない教室に
ぽつんとひとりで 目の前の
問題集とにらめっこ。
どれくらいこの光景が続いてるだろう。
「 わかんなーい !!! 」
ついに痺れを切らして
持っていたペンをぽいっとして
思いっきり手をひろげて伸びをする。
「 いてっ 」
広げた手に誰かの感触がしたと同時に
声がこぼれてきた。
誰かに手が当たってしまったようだ。
「 ん? 」
「 こら、ちあき ! 」
後ろから両手で両側のぽっぺに
触れられて思いっきり天井のほうに
動かされる。
そして、やっと声の主とご対面 。
「 ごめんなさい は? 」
「 ごぺんなさい ( ごめんなさい ) 」
「 はは 、せっかくの可愛い顔が台無し!( 笑 ) 」
面白そうにぽっぺを
ぷにぷにしてきた先輩は
そう言って私の前の席に座った 。
「 なにしに来たんですかー 」
「 ん ~ ? 見学 ☆ 」
「 ここは見せもんじゃありません!笑 」
好きな人にこんな恥ずかしいところ
見られるなんて嫌だもん 、
「 俺、ちあきの事なんでも知ってるからな~!
ほらどこわからないの ? 」
そこらへんにあったベンを持ち
聞いてくる先輩
「 え、なんですか ? 教えてくれるんですか? 」
「 ちあきには特別な ! 」
(( ちあきには特別 その言葉が嬉しすぎた ))
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