第4話

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 バイトのない今日、僕は、昨日考えた方法を試す予定だ。 「きょうは、なにかするの?」  午前中のご飯――ハチミツを水で薄めた物――をコクコク 飲みきってから、アゲハは僕に聞いてきた。 「夕方からだけどね。ちょっと出かけよう」  暑さに弱いアゲハを危惧して、出かけるのは夕方。早起きして朝一で出かけるのもアリだったけど、バイトがないという油断で寝坊してしまった。 「どこいくの?」 「そんなに遠くないよ。家の近く。夕方に出かけるから、それまでテレビ見てていいよ」 「うん。…かいとは?」 「僕?僕は、…洗濯、かなぁ」  ちょっと考えて、僕は答えた。すると、「わたしもやりたい」という元気な声。  アゲハは、どんなことにも興味を示し、何でもやりたがる。食事のハチミツ水作りも自分でやると言ったり――ただし、まだハチミツと水の配分がわかっていなくて横で見てるだけだけど――、茶碗を洗うのも横で見たりする。  今日は、洗濯に興味を持ったらしい。  午前中は、溜まった洗濯物を一気に洗い、それ以外の時間はテレビを見て過ごした。洗濯でもテレビでも、アゲハはやはり質問攻めで、僕は疲れてしまった。
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