第1話

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高校に入って初めての夏がやってきた 周囲では既に付き合いだした人も多く 花火大会や祭りに行く約束を交わしていた アキ「ネコちゃん誘って花火行かないの?」 部活中にアキがいきなり聞いてきた 俺「行かんよ。別に興味ないし」 えー興味ありましたよ ありますけど何か? はっきり言ってデートしたことないから どう誘えばいいかわからないし 何話せばいいかもわからないですけど? 心の中で言ったハズなのにアキは続ける アキ「誘うの恥ずかしいだけなんやろ?今まで俺君付き合ったことないやろー?」 こいつは心が読めるのか? 確かに恥ずかしかった 中学の時は付き合うってのも 何するかわからなかった その日はモヤモヤしながら家に帰った you get mail♪you get mail♪ 俺「ん?誰かな……」 …。。??? ネコさんだ! 俺は病気にかかっていた メールが来ただけて興奮して 正座をしてしまう病だ ネコ「今日も部活お疲れ様ー!もう少しで花火大会だねー」 俺は気になっていた ネコくらいの女だったら もう花火大会に一緒に行く男くらいいるだろうと 俺「そうやねー。ネコさんは誰かと行くの?」 俺はビビりながら返事を待った ネコ「いないよ。あ、俺君にお願いがあってメールしたんやけど…実はもうすぐ試合があって私も出場するんよね。それで…私頑張るから応援してください!」 …。話し逸らされちまったよ 俺「もちろん!めっちゃ応援してるよ!怪我せんように頑張れよ!」 頑張る決意をしたネコは花火大会どころじゃないんだな 俺は誘うのを諦めネコが試合を頑張れるように応援することにした (あーぁ…花火大会誘えなくなったし、その日は家にいよう) そしてまた携帯が鳴った ネコ「それでね…もし私が試合頑張って勝てたら。…一緒に花火大会行ってくれませんか?」 …。な、なんですと? 今花火大会諦めて沈んだ俺を 一瞬にして現世に戻してくれましたよ しかしあえてクールキャラを演じ 俺「とりあえず試合頑張れ!勝ったら連れてってあげる!」 なんだこの上から目線 素直に嬉しいて言えないよ ネコは「わかった!ありがとー頑張るね!」 とだけ言いメールが終わった そして剣道部の運命の試合が始まった
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