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その試合を俺は見ることができなかった
ただ試合の結果の連絡がくるのを
俺は携帯を片手にひたすら待った
you get mail♪
俺「来たっ!」
今まで無かったくらいの
尋常ではない早さでメールの確認をした
ネコ
~試合…負けちゃった。応援してくれてありがとね。次はもっと頑張るよ。~
俺
~そっか。お疲れ様!頑張ったね。ゆっくり休んでな。~
ネコ
~花火大会行きたかったけど、また次の機会にするよ^ ^~
……。
俺は試合の結果なんかもはやどうでもよかった
試合に向けて練習してるネコの姿を見て
彼女がどれだけ努力してたか知っていた
そんなネコに俺も元気を貰って
自分も頑張ろうと思わされていた
俺にはそれだけで十分だった
俺
~試合勝ったら…ネコさんは俺に花火大会連れてって言ったよね?ネコさんは負けちまったけど、ネコさんが頑張ってたのは知ってる。俺を誘うのはダメになっても、俺から誘うのはいいよね?
俺と一緒に花火大会行ってくれませんか?~
ネコ
~…え?…本当に?~
俺は女の子を初めてデートに誘った
この上なく恥ずかしかった
ここにきて断られたら俺は二度と女の子をデートに誘えなくなってただろうと思う
でもネコに対する気持ちは抑えられなかった
俺
~俺もネコさんと花火大会行きたかったから。ネコさん負けちまったけど、俺からネコさんを誘うのはダメじゃないよね?~
メールの返信がなかなか返ってこない
不安しかなかった
この時間は俺にとっては精神と時の部屋にいるくらい長く感じた
?返信来たっ
ネコ
~…すごい嬉しい。実はめっちゃ楽しみにしてて、負けた時すごい悔しくて。花火大会も行けないと思って。でも本当嬉しい。私でよければ、お願いします。~
??○△%#〒!!っ
もはや言葉にならない喜び
初めて誘って初めてOKで初めてデートできる瞬間だった
俺はもちろん喜んだ
自分でもここまでテンション上がるとは思わなかった
もう一度言う、俺は自分でもキモいくらい喜んだ
俺は、こちらこそよろしくとだけ言い、その日のメールを終えた
メールではとてもクールだったが
それを送信する時の顔はとてもクレイジーだったと思う
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