第1話

11/34
前へ
/34ページ
次へ
その試合を俺は見ることができなかった ただ試合の結果の連絡がくるのを 俺は携帯を片手にひたすら待った you get mail♪ 俺「来たっ!」 今まで無かったくらいの 尋常ではない早さでメールの確認をした ネコ ~試合…負けちゃった。応援してくれてありがとね。次はもっと頑張るよ。~ 俺 ~そっか。お疲れ様!頑張ったね。ゆっくり休んでな。~ ネコ ~花火大会行きたかったけど、また次の機会にするよ^ ^~ ……。 俺は試合の結果なんかもはやどうでもよかった 試合に向けて練習してるネコの姿を見て 彼女がどれだけ努力してたか知っていた そんなネコに俺も元気を貰って 自分も頑張ろうと思わされていた 俺にはそれだけで十分だった 俺 ~試合勝ったら…ネコさんは俺に花火大会連れてって言ったよね?ネコさんは負けちまったけど、ネコさんが頑張ってたのは知ってる。俺を誘うのはダメになっても、俺から誘うのはいいよね? 俺と一緒に花火大会行ってくれませんか?~ ネコ ~…え?…本当に?~ 俺は女の子を初めてデートに誘った この上なく恥ずかしかった ここにきて断られたら俺は二度と女の子をデートに誘えなくなってただろうと思う でもネコに対する気持ちは抑えられなかった 俺 ~俺もネコさんと花火大会行きたかったから。ネコさん負けちまったけど、俺からネコさんを誘うのはダメじゃないよね?~ メールの返信がなかなか返ってこない 不安しかなかった この時間は俺にとっては精神と時の部屋にいるくらい長く感じた ?返信来たっ ネコ ~…すごい嬉しい。実はめっちゃ楽しみにしてて、負けた時すごい悔しくて。花火大会も行けないと思って。でも本当嬉しい。私でよければ、お願いします。~ ??○△%#〒!!っ もはや言葉にならない喜び 初めて誘って初めてOKで初めてデートできる瞬間だった 俺はもちろん喜んだ 自分でもここまでテンション上がるとは思わなかった もう一度言う、俺は自分でもキモいくらい喜んだ 俺は、こちらこそよろしくとだけ言い、その日のメールを終えた メールではとてもクールだったが それを送信する時の顔はとてもクレイジーだったと思う
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加