第1話

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俺は待ち合わせ時間より 10分くらい早く着いた 待ち合わせ場所にはたくさんのカップルがいた みんな手を繋いで早くもイチャイチャしてる 俺には無理だな とか言いつつ期待してる自分がキモかった 俺は自信があった 今日という日をどれだけシュミレーションしたことか そしてネコが現れた 俺が知ってるネコは剣道着か制服しか知らなかった 私服姿が眩しいのなんのって しかもネコ…顔赤くなってるー 可愛いすぎて顔見れねぇよ 俺はネコと花火が始まるまで 近くのショッピングモールに向かった 花火大会があるという事で人で溢れかえっている こんな場所を1人で歩いていたら 周りのカップルの間を割って入りたいくらい腹が立つが その日の俺は強かった 俺「(どーだ!これが俺の彼女だぜ!)」まぁまだ付き合ってないがな とかなんとか考えつつ歩いていると あまり遭遇したくないヤツに遭遇した 一個上の口が軽くやたら先輩風をふかしてくるアホな先輩だ 先輩「え?お前ら付きあっとん?」 俺「いやー付き合ってないっすよー」 この時点で諦めたよ 明日学校でバラされまくっておちょくられるよ ネコもそれをわかってるせいか 少し笑った顔が引きつっていた そして時間が迫ってきたので俺らは外に出た 花火が綺麗に見える場所には人が沢山集まる 俺らは人が沢山いる場所で座れる場所があったのでそこで打ち上げまで待った 花火が始まると俺は花火よりネコが気になった 確か俺が読んだ本には雰囲気が良くなったら手を繋ぐと書いてあった ネコの顔をチラチラ、手の位置を確認しながらチラチラ ネコは 花火に見とれている たまに「お~…」と言うだけだ 口をポカーンと開けて花火を見てる あまりにも集中していたので 俺のチキンハートは更にチキンになっていた (今このタイミングじゃ無理だ) そんなことばっか考えてたら花火が終わった あっけない…デートが終わりをつげた
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