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話しが飛びます
付き合うって決まった次の日からみんなからの質問攻めがやばかった
まぁそんくらいは想像出来たし何ちゃなかった
そしてそんな日々も落ち着き祭りの日を迎えた
この祭りまでの間で一緒に下校したりデートしたりというのは一回も無かった
ネコは試合が近いせいか一日中部活をして帰って寝るという生活をしていた
とても誘えなかった
久しぶりの祭りデートは盛り上がった
沢山の屋台を回って
近くに建つ高いビルに上がってビルの中の休憩出来る場所に座って
たくさん喋ってたくさん食べた
その楽しいデートが本当に思い出に残ってる
俺はネコが好きだった
俺がもっとネコを思ってたら
気持ちを伝えてたら
あんな風にはならなかったのかな
俺はこれから4ヶ月の間付き合っていた彼女
ネコが部活で忙しいというだけで
デートに誘う事もなく
登下校することもなく
会って話すこともなく
たまにメールをするだけ
そんな関係にしてしまった
もっとネコを見てあげれたらよかった
ネコにとっても俺が初めての彼氏
どうしたらいいかわからなかっただろう
4ヶ月経とうとした
もうすぐクリスマス
俺はネコを誘った
この日も部活で会える時間は限られていた
でも俺はどうしても会いたかった
話してる感じからして
俺らはもう終わる
そう感じていた
感じていてもどうすることも出来なかった自分が情けなかった
ネコと歩くショッピングモール
ネコが口を開いた
ネコ「ねぇ!プリ撮ろうよ!」
プリクラ…4ヶ月も経つのにプリも取ったことが無かった
俺「もちろんいいよ」
このショッピングモールは俺とネコが初めてデートした場所だ
そこで最後になるだろう思い出を
俺らは満面の笑顔で撮った
ネコは嬉しそうだった
やっと2人でプリが撮れたって喜んでいた
ネコの笑顔は相変わらず可愛くて無邪気だった
短いデートは終わり
俺は
「じゃぁ…」とだけ言って別れた
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