第1話

24/34
前へ
/34ページ
次へ
長い沈黙が続いた後 先輩は遂に折れた ユキ「…わかった。私のせいで俺君に心配させたくないから、家出しない」 俺「迷惑ならいつでもかけていい!何でも相談乗る!俺が出来ることなら協力するけど心配だけはかけさせないでよ」 結構なやり取りが終わった 家出しないという言葉をどれほど待ったことか 先輩は落ち着きを取り戻してきた 俺はとりあえずひと段落したと思い 先輩を家の前まで送って見届けてから帰ろうと思い ベンチから立とうとした時だ ユキ「ねぇ俺君…お腹空いてない?」 俺「え?まぁ…空いてるっちゃ空いてるな」 全力で自転車をこいだからそれなりにお腹は空いていた ユキ「私もお腹空いたからコンビニ行かない?」 この時にはユキも落ち着いたみたいで 俺はユキと一緒にコンビニに行くことにした ユキを自転車の後ろに乗せ俺らはコンビニに向かい プリンだけを買って2人でコンビニを出た 俺「じゃあさっきの公園で2人で食べようか」 しかしユキは首を横に振った ユキ「…私の家で一緒に食べようよ。今家には家族いるけど私の部屋は二階で二階には誰もいないから」 俺「…え?」 いくら家族が一階にいるからといってこんな深夜に先輩の部屋に上がりこむなんて だけど先輩を家まで送らないといけないし 迷った結果とりあえず家まで送って俺はそのまま帰ろうと思い 先輩を家まで送ることにした 先輩の家は公園からそう離れていなく5分ほどで着いた ユキ「ここが私の家だよ!とりあえず上がって。家族起きてるから気にしなくていいから」 いやいや家族起きてるなら尚更気を使うだろ とかなんとか言いつつ やたらごり押しで家にあげようとする先輩に負け家にあがってしまった 二階に上がる時家族と目があった 家族からは誰だこいつみたいな目で見られた そりゃそうだ 先輩の部屋に入り俺はきょどっていた 女の部屋に深夜に上がりこむなんて ネコの時でもこんな事無かったぞ 先輩はそんな俺にかまわずプリンを出して 食べようよと言い机をだした 俺らはプリンを無言で食べ 先輩の部屋には俺の好きな漫画本があり気を紛らわすために俺は漫画本を読み漁った 先輩は音楽を流して同じように漫画を読み始めた
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加