第1話

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アキはユキ先輩が家出するかもって話を知ってて 家出はさせなかった、昨日の夜直接引き止めに言ったとだけ伝えた 部屋に上がりこんだとか言ったら多分ドン引きされる 次の日の部活でユキ先輩は俺とのことは何も無かったかのように普通に練習していた 相変わらず元気で明るく俺はすごく安心した それからの俺はユキ先輩と前以上に親しくなった 雨の日先輩が傘を持ってなくて困ってた時 俺の傘に入って一緒に帰ったりしていた ある日先輩が練習中 ユキ「みんなで遊びに行かない?」 俺「そうやね!やったらみんなに声かけといて!」 先輩が言い出すのは珍しかった 先輩は「任せて!」と言い練習に戻った 俺は練習が終わった後先輩に話しかけ何人集まったか聞いた まぁ用事ある人もいるし4人くらいいたら良いかなと思っていた 先輩は少しモジモジしていた ユキ「実はね、みんなに聞くの忘れちゃった」 俺「えーもうみんな帰ったよ~!どうする?また今度にしよっか」 楽しみにしてたが仕方ない それにしても言い出しっぺで 任せてって言ったから任せたのに いろいろ思いつつ俺も帰ろうとした その時先輩が口を開いた ユキ「…せっかくだから2人で遊びに行かない?」 俺「え?俺と2人だけで?」 ユキ「うん!2人でいっぱい遊ぼうよ!」 まぁ、2人だけどいっか 暇だし遊びに行きたかった 2人……デートやん? そん時は意識してなかったけど 普通に考えてデートに誘われたんだと思う 先輩と遊ぶ日の当日 先輩は約束どうりの時間にやってきた 最初はボーリングに行った 先輩はストライクを取ればめちゃくちゃ喜んでハイタッチを求めてくる すごく明るく一緒にいるだけで 俺まで楽しくなるような、そんくらいテンションが高く今までのボーリング歴史の中で1番盛り上がっていた ハイテンションのまま俺らはカラオケに行った 先輩はめっちゃ歌がうまい ジュディマリとか歌わせたらユキに声はそっくりだし すごい綺麗な声をしている ぶっちゃけ俺は先輩がうますぎるから先輩の前では歌いにくかった けど歌の上手い人とカラオケをすると何故かテンション上がる バラード系の歌を歌ってもらったけど キモいけど心を鷲掴みにされた気分だ リアルに泣きそうやった
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