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次の日も
また次の日も
教室で話し掛けてくる奴はいなかった
俺は無言の教室生活が終わり
弱い先輩達と柔道をするという生活を続けていた
隣の剣道部には何人も新入部員が入って楽しそうに練習していた
ハッキリ言って柔道は人気がない
臭いし暑いし痛い
剣道部も同じなハズなのに剣道部は何故か人気だ
そんなことを思いつつ俺は弱小柔道で練習をしていた
この日は暑く無駄に休憩が多かった
流石の俺も汗をかいて休憩中に外に出て涼もうと思い道場の玄関に向かい靴を履いた
その時、彼女は現れた
アキ(仮名)「こんにちは。あの~…柔道部の人ですか?」
俺「あ、はい。」
アキ「…入部したいんですけど」
俺「はぁ…あ、先輩達に聞いてみるね」
俺は彼女を置いて先輩の所に事情を話しに行った
先輩達は女の子の入部希望という事ですごく喜んでた
俺も内心嬉しかった
目は大きく可愛いらしい顔をした彼女がまさか柔道部に入るとは
楽しくない毎日が楽しくなる予感がして俺はすごくわくわくした
後から聞いた話しだか彼女は俺の第一印象が最悪だったらしい
挨拶したのに返事しなかったのが気にくわなかったらしい
俺が内心喜んでるときに彼女は内心キレてたみたい
そんなことも知らずその日から図々しく話しかけちまったよ
次の日も彼女はもちろん練習に来た
彼女は先輩達とも仲良く喋ってる
俺も仲間に入りたかったが、俺はクールキャラを演じてた
今まで彼女も居らず女耐性もない俺がすぐ話せるわけがない
無理だ
1人で黙々と筋トレをしてる俺を横目に先輩とアキが喋っている
そんな俺にアキが近づいてきた
アキ「ねぇねぇ俺君って前のテストの順位何番だった?」
俺はハッキリ言って頭がよくない
だが最初のテストだから一応頑張った
俺「63位だったよ」学年は240人いた
俺「アキさんの方が絶対順位上やろー笑」
アキは「えぇっ!」とびっくりし先輩のほうに帰っていった
アキ「絶対私より順位低いと思ったのに!」
などと先輩と話しているが
俺に丸聞こえだ
なかなか失礼な奴だ
俺「アキさん何位だったの?」
アキ「……64位。」
俺「(…勝った。)たいして変わんないじゃん~笑」
アキ「……うわーまぢショック…。」
どこまでも失礼な奴だ
よほど俺の事をバカと思ったんだろう先輩達も驚いてた
俺はまた筋トレを始め優越感に浸っていた
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