始まりの一歩

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俺、石原 拓海(キラッ スパコーン! 「いってぇぇぇ! 何すんだ馬鹿野郎!」 「何じゃないでしょ! 変な効果音出さないの!」 こいつは…誰だっけ?(ギラッ ヒィッ…! えっとですね… 小林 凛音さんです。 はい… 俺は冒頭に言った石原拓海です。 17歳です。 高校2年生です。 クラスも1年のまんまこの会話だって恒例です。 しかぁぁぁし! 今年は違う! 俺は…俺は生まれ変ったのだぁ! 美少女!美女! いわゆるギャルゲー! やばい程にこの1年ハマった! そして! 恋愛イベント第三! バレンタイン クリスマス ポッキーの日だぁぁぁ! 相手から来てくれるというプレイヤーには自分がどれだけ高感度を上げたかを試すこの機会! 見逃すかぁぁ! とかいいながらも来月がポッキーの日というとても先の長いこと長いこと。 「やってるなー。」 「この抜けてるのが竹山悟史です。」 「誰が抜けてるかアホ。」 「あれっ、声に出てた? あははは、おっかしーな。」 まぁ… あとはクラスメイトとかいろい ろ? 『まとめるなぁ!』 「…(ビクッ テ、テレパシー!?」 こ、こえぇぇぇ… っと、置いといて… 来月のポッキーの日に! 俺は!彼女と頬を赤らめながら! ポッキーゲームをします! 「無理だろ。」 「自惚れんな。」 「絶対無理!」 「俺無理にかけるわ。」 「私もぉー。」 グサッ グサッ グサッグサッグサッ 「ガハッ!」 俺は吐血した。
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