始まりの一歩

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と、んな事考えてたら昼休みじゃんか。 一ヶ月って早いのか遅いのか… 彼女が出来なくてもポッキーゲーム出来たらなぁー… いやいやいやいや! 彼女居てこそだろ俺! 何考えてやがる! おぉ、あぶねぇー… 俺はいつも向かう誰も通らない階段へと足を進める。 手には紙のパックの麦茶とサンドイッチ。 俺にとっては王道だ。 ガチャリとドアに開ける。 直ぐそこには階段… と、髪の長い…女の子?? 俺の特等席?? ……まて、見たことないか? ……桜ちゃんじゃね? ダメだろ! 話した事ねぇーんだぞ! 何て話かけんだよ! なんて自問自答した俺に気が付いたのか、桜ちゃんは後ろを振り返って頭に?を浮かべていた。 「…誰?」 透き通る声とはこの声のことだろう。 「あっ、いや…俺さ、いつもここで、昼飯食ってて…」 完全に俺上がってる! 目、泳いじゃってますよ! がんがん泳いでますよ! 「名前…は?」 「えっ…あぁ。 石原拓海。 隣のクラスだよ?」 「知ってる…」 「そ、そうか。 あ、隣…いい?」 俺は目で桜ちゃんの隣を見た。 …って、何? 俺のこと知ってんの?? マジで?? 「うん、いいよ。」 隣に腰を下ろした。 桜ちゃんはお弁当のようだ。
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