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久しぶりに二人の間に流れる優しい空気。
竜哉が自分の机に浅く腰を降ろした。
ドキンッ。
瞬間、鼓動が高鳴った。
すごく似ていたから。
あの日に。
意識して頬が熱くなるのが分かる。
こんな近くじゃ気付かれちゃう……
「どうした?」
竜哉が私の様子に気付いたみたい。
どうこの場を逃げ切ろうか考えた。
考えた結果出した答えが……
「帰ろっかなって」
私の精一杯の言葉。
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