記憶

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ドックン!! 竜哉の言葉により大きく打つ。 とっさに返す言葉が見つからなかった。 黙ったままの私に眉を少しは潜めた。 ゆっくりと立ち上がる竜哉。 「分からない?二年前…俺が転校する前の日」 淡々と話し出す。 私は無言のまま竜哉から目が離せなくなってしまっていた。 「放課後、教室で…」 耐えきれず私は逃げるように一歩下がった。 「…なんの事言ってるのか分かんないんだけど」 誤魔化そうとはぐらしてしまった。 それが逆効果だった。 あいつの性格を良く分かっていたはずなのに。 私はミスを犯してしまったのだ。 .
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