困惑

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結局、練習を見ていても集中できなかったので奈津美を残して先に帰ることにした。 鞄は教室に置きっぱなし。 時刻は5時半頃。 廊下には夕日が深く射し込んでいた。 校舎はすでに生徒はほとんど残っていなかった。 静かな廊下をゆっくりと歩いていく。 ガラガラッ。 ゆっくりと教室の戸を開けた。 あの日に似ている―――そう思ってしまった。 自分の席にまっすぐ向かい鞄に手をかける。 ガタン。 誰もいないと思っていた教室から音がして驚いてその方に目をやる。 .
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