記憶

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急に竜哉の手が急に伸びてきて頬から耳の後ろを軽く触れた。 ビクッ。 反射的に身を縮めた。 「で、次は……」 そう呟いたと思うと竜哉の顔がゆっくりと近づいてきた。 あの時もそうだった。 逃げなきゃいけないと分かっているのに動けない。 スローモーションのように流れる時間。 でも確実にあいつの顔が…唇が近づいて来ているのが分かる。 .
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